洋野町(旧種市町)の海岸線は隆起海岸となっており、平らな岩盤が拡がっています。その干出平岩盤に溝を掘り、干満の影響を受けずに海藻が繁茂できる環境を整え生産性を向上したのが増殖溝です。最大の特徴は、干潮時に多少波が高くても増殖溝でのウニ収穫が可能であり、安定供給が出来ることです。
また、洋野町(旧種市町)には、岩手県栽培漁業協会種市事業所があります。
ここでは、キタムラサキウニやエゾバフンウニなどの稚ウニを栽培しています。約10ヶ月かけて育てた稚ウニは漁業協同組合に出荷されます。漁業協同組合では、仕入れた稚ウニを沖に放流しウニを育て、2~3年である程度大きくなったウニを組合員が採取し、増殖溝へ移植します。翌年3月~8月上旬(産卵期)までウニを収穫できます。
洋野町の特徴である干出平岩盤漁場では、「磯取り」漁法でタモやカギで収穫します。海中に潜るダイバーとウニを受け取る漁師により短時間で大量のウニが収穫されていきます。
収穫されたウニはトラクターで種市魚市場に運ばれて選別され、工場へ出荷されます。
記録映像(撮影日:2014年8月25日)
ウニ漁その1
ウニ漁その2
ウニ漁(海上)その1
ウニ漁(海上)その2
トラクターで隣の魚市場まで
ウニの選別
剥き身工程(角の浜工場)
栽培センター(洋野町)